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連載企画

脇役なんて呼ばせない!第1回
アカゲザル(井の頭自然文化園)

2015年8月5日

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名称
アカゲザル
生息地
中国南部からインドにかけての南アジアの山地
サイズ
体長約47~64cm、体重約4~10kg
エサ
野生下:果実や木の実、木の根、昆虫やカエルなど
井の頭自然文化園:イモ、ニンジン、リンゴ、ペレットなど
保全状況
IUCNレッドリスト LC(軽度懸念)

井の頭自然文化園本園の一番奥で暮らしているアカゲザルたちの悩みは、ニホンザルに間違われること。
どちらもオナガザル科マカク属というところに分類されている似た者同士。となると、知名度で負けているアカゲザルは、パッと見で「ニホンザルだ!」と思われてしまうのだ。

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足の毛が赤っぽいのに注目。しっぽも長め
アカゲザルはニホンザルよりひとまわりくらい小さく、その名の通り下半身の毛が赤みを帯びている。
だから、 隣同士に並べば区別がつくかもしれない。でも、それができる動物園はないから、結局は「ニホンザルだ!」である。

どっちか迷ったら、ちょっと失礼してお尻を見てやるといい。ニホンザルのあるんだかないんだか分からないしっぽと違い、アカゲザルには誰が見てもしっぽと分かるしっぽがある。これがニホンザルとの一番分かりやすい違いだ。

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豪快なジャンプもよく見せてくれる
ニホンザルのそっくりさん扱いのアカゲザルだが、われわれ人間に大いに貢献してくれているサルだ。医学実験に用いられることが多いのである。
例えば血液型のRh+やRh-のRhは、アカゲザルを用いた実験で発見されたもの。Rhは、アカゲザルの英語名 Rhesus Monkey から取られた名前だったりする。

井の頭自然文化園の猿山には、第一位のオス(いわゆるボス)であるリンを筆頭に19頭が暮らしている(2015年7月現在)。
チビザルは人間の子どもと同じで、のべつ遊び回っている。大人たちは人間とは違って、遊び回ることがなくなり、寝ているか、毛づくろいをしていることが多い。


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