特集2

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脱走シマウマを捕獲せよ!

2016年2月10日


園によって違う!? 訓練の重要ポイント

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警察や消防の職員も訓練に参加。実践的だ
今回の訓練、上野動物園が重視していたのは実践性だったようだ。
来園者のいない休園日に訓練を行う園もあるが、この日は開園日。訓練直前まで何も知らないお客さんが訓練エリアに何人もいたが、これには「お客さんの誘導も含めて練習したい」という意図があったんだそうだ。

また、他園では訓練日に全職員を出勤させるケースもあるが、今回はそれもせず、出勤調整があったのは報道対応をする部署の職員などだけ。
これは、全職員がそろっているという通常ではあり得ない状態で訓練を行うと、万が一の事態が起きた場合に訓練時と状況が変わってしまうから。

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訓練後、園長や警察・消防関係者から話を聞く参加者
あえて「いつも通り」の中で訓練を行うこの方法だと、来園者の協力が必要になってしまったり、訓練を受けられない職員が出てしまうというデメリットはある。とは言え、逆なら多くの職員が参加して、よりスムーズに訓練ができるが、現実とはかけ離れた「訓練のための状況」が出来上がってしまうことにもなる。

どちらがいい悪いではなく、どこに重点を置くかという選択だろう。上野動物園では、より実際の状況に近い場面設定を選んだというわけだ。



安全な動物園であるために

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現実だったら一目散に逃げること!
阪神大震災のときも、東日本大震災のときも、関東の動物園はおろか、震源地に近い動物園でも施設が壊れて動物が逃げ出すという事故は起こらなかった。動物園の柵や建物はわれわれが想像している以上に頑丈だ。

しかし、なにが起きるか分からないのもまた事実。
そういった不測の事態に適切に対応するため、こういった訓練がどの動物園でも行われている。そして、その中でどこに重点を置くかが園によって違うというのも興味深かった。

ちなみに。
もし、自分が動物園を訪れているときに脱出事故が起こったら。
そんなときはスタッフの誘導に従い、迅速に安全な場所に避難することだ。間違ってもカメラを向けて写真を撮ったりなどしないようにご注意を。



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