特集1

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サバンナの小さな仲間がベビーラッシュ!?

2016年7月19日


ミーアキャットの赤ちゃん、どう見ても可愛い!
 2015年4月のオープン以来、ズーラシアを象徴する人気スポットのひとつとなった「アフリカのサバンナ」エリア。
 アフリカのサバンナと聞くと、ライオンやキリンといった大型の動物をイメージしがちだが、もちろんそれだけじゃなく小さな動物たちも暮らしている。

 そんな、サバンナで暮らす小さな動物、ミーアキャットには6月11日に3頭、ケープハイラックスにも6月17日と20日に合わせて5頭の赤ちゃんが誕生し、小さな仲間たちがベビーラッシュを迎えているようだ。いずれの赤ちゃんたちも展示場に姿を現すようになり、来園者に愛らしい姿を見せてくれている。


お兄ちゃんたちも子育て支援

 ミーアキャットは、キャットと付くがネコではなくマングースの仲間。体長30cm、体重は1kgにも満たない程度の小さな動物だ。

 高い社会性を持った群れ生活で知られるミーアキャット。
 ズーラシアでは、父親・母親のペアと、2015年10月と2016年3月に生まれた子どもたちで構成された群れで暮らしてきた。そこに今回生まれた3頭の赤ちゃんが加わり、大変ににぎやかな家族に。
 野生下では年に1度の出産が多いそうだが、飼育下ではエサ不足や外敵に襲われるリスクがないことから通年で繁殖をすることもあるそうで、ズーラシアのご夫婦もそんなパターン。

「仲間に入れてー!」からのムギュー

 持ち前の社会性は動物園でも発揮されるようで、ズーラシアのミーアキャットたちもお互いに助け合いながら暮らしている。
 ココでは一組のペアとその子どもたちという構成だが、お兄ちゃんお姉ちゃんたちは今回生まれたチビちゃんたちにエサを分けたり、首をくわえて運んだりと、両親の子育てに協力しているそうだ。


展示場に出る練習中

 一方のケープハイラックスは今回が初めての出産。
 父親となったオスは「ジョス」で、一緒に暮らす「テテ」と「リーラ」の2頭のメスが母親となった。
 6月17日にテテが2頭、20日にリーラが3頭の赤ちゃんを出産し、3頭暮らしだった群れは一気に8頭に。

 当初は奥の寝室で過ごすことの多かった子どもたちも、少しずつ展示場での生活に慣れてきているとのこと。
 最近では大人と一緒に展示場に出る時間も増え、可愛らしい姿を目にする機会は増えている。ただ、体調や天候によっては非展示となることもあるので、そこは悪しからず。

左は昨年10月のテテ。このたびお母さんになりました(右)

 ケープハイラックスは、一度ペアが成立するとその後の繁殖もスムーズに行くケースが多いそうで、今後さらに家族が増える可能性もある。
 ただ、飼育スペースには限りがあるので、なんでもかんでも増やせばいいというものでもない。今後はその辺りも考慮に入れながら、計画が立てられていくそうだ。ちなみにこれはミーアキャットも同様だ。

 ライオンの屋内展示場前では出産シーンや、その後の暮らし振りをビデオで公開しているので、そちらも併せてチェックをお忘れなく。


妊娠した時期は全然違う?

リーラの赤ちゃん、カメラ目線(上)
ミーアキャットのこんなシーンも目撃できるかも(下)
 ところで。
 ミーアキャットとケープハイラックス、今回は同じ時期に赤ちゃんが誕生したが、それぞれのお母さんが赤ちゃんを授かった時期は大きく違う。
 ミーアキャットは11週くらいで出産するのに対して、ケープハイラックスは妊娠期間が7カ月~8カ月もあるからだ。

 小型ながら捕食者という側面もあるミーアキャットは、目も開いていない状態で赤ちゃんが誕生する。
 一方で、ケープハイラックスは生まれてすぐに走り回ることができ、数時間もすれば大人のようにピョンピョンと高いところへ登ることもできる。ケープハイラックスは草食動物であり、誕生直後から外敵に襲われる可能性があるから、生まれてすぐに動けないとマズイのだ。
 そのため、お母さんのお腹の中でじっくり準備をしてから外の世界に登場するというわけだ。

 小さな赤ちゃんを見て、「カワイイ!」 とほっこりした後は、そんな生態の違いにも考えを巡らせてみるとより楽しめるはず。
 この夏は、アフリカのサバンナに仲間入りした小さな赤ちゃんたちと、子育てに奮闘する大人たちの様子から目が離せなさそうだ。